研究内容

教育心理学・発達心理学を基盤に、感情、関係性、制御、学習など、個別に扱われやすい心理的過程を関連づけて研究しています。これらが発達のなかでどのように作用し合うかを検討します。

研究の視点と方法

感情、関係性、制御、学習などの心理的過程を、それぞれを切り離してではなく、相互の関連のなかで捉えます。生涯発達、アタッチメント、社会的相互作用、情動制御、自己制御、メタ認知、学習方略、潜在的認知などを扱い、時間的変化、他者との関係、環境との関連、個人内の心理過程や個人差を検討します。質問紙調査、実験、観察などを用います。

研究領域

生涯発達、アタッチメント、社会的相互作用、情動制御、自己制御、メタ認知、学習方略、潜在的認知などを扱い、質問紙調査、実験、観察などを用います。

01

感情・関係性と発達

アタッチメント、感情特性、情動制御を中心に、人と人との関係が発達にどう関わるかを研究します。

02

動機づけと学習

達成目標、自己決定理論、達成感情などを手がかりに、動機づけと学習の過程・成果との関係を検討します。

03

自己制御

自己制御、学習方略、メタ認知などを取り上げ、人が自分の学習をどのように進め、続け、見直すのかを検討します。

04

潜在的認知

アタッチメントや自己制御など、本人が意識的に報告することの難しい側面を扱います。

05

社会的相互作用

実践や日常生活における他者との関係と相互作用を扱います。

現在進めている研究

2026年9月現在、次の研究を進めています。未公表の仮説や分析結果は掲載していません。

01

日本語版MSLQ (Motivated Strategies for Learning Questionnaire)の標準化

明らかにしようとしていること
大学生の学習への動機づけと学習方略を測定する質問紙を、日本の大学授業で利用できる形に整える研究です。
現在の段階
予備調査と本調査の結果を踏まえ、項目の表現を認知面接によって検討する段階にあります。
02

自己制御とアタッチメントに関する生涯発達

明らかにしようとしていること
自分の行動を計画し、進め、見直す過程と、人との関係についての心理的な傾向との生涯にわたる関連を明らかにしようとする研究です。
現在の段階
予備調査の結果について、学会発表の準備を進めています。
03

アタッチメントと情動制御に関する研究

明らかにしようとしていること
本人が意識的に報告することの難しいアタッチメントの側面と、感情に関わる過程との関連を、実験などによって検討する研究です。
現在の段階
これまでの実験研究は、学会発表や公開原稿として報告しています。

代表的な研究成果

研究内容とのつながりが分かるよう、著書と論文から代表例を紹介します。

論文

日本語版 Motivated Strategies for Learning Questionnaire(MSLQ)の回答傾向における地域差

上淵寿・山本琢俟『学術研究』第74号、51–65頁

大学生を対象に、日本語版MSLQ (Motivated Strategies for Learning Questionnaire)の回答傾向に地域差があるかを検討した研究です。

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論文

The role of implicit attachment anxiety in implicit emotion regulation

Hisashi Uebuchi・Kentaro Fukushima、Open Science Framework、公開原稿(査読前)

本人が意識的に答えることの難しいアタッチメント不安と、移行対象への評価との関係を実験によって検討した研究です。

Open Science Frameworkで公開原稿を見る

著書

情動制御の発達心理学

上淵寿・平林秀美 編著、ミネルヴァ書房

乳幼児期から老年期まで、人が感情にどのように関わるようになるかを、発達心理学の観点からまとめた著書です。

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論文

中学生用向社会的動機づけ尺度の作成と信頼性および妥当性の検討

山本琢俟・上淵寿『パーソナリティ研究』第30巻第1号、12–22頁(査読付き)

中学生が他者を助ける理由に着目し、その動機づけを測定する尺度を作成して、信頼性と妥当性を検討した研究です。

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著書

新・動機づけ研究の最前線

上淵寿・大芦治 編著、北大路書房

動機づけ研究の主要な理論と新しい展開を、学習、感情、対人関係などの観点から紹介した著書です。

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論文

友人との学習が動機づけ調整及び学習パフォーマンスに与える影響

上淵寿・松村大希・敦澤彩香『日本教育工学会論文誌』第40巻、29–32頁

友人との学習のあり方が、学習への動機づけを制御する方略と学習の持続性にどのように関わるかを検討した研究です。

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論文

潜在的な愛着の内的作業モデルと情報処理の関連──GNATを用いて──

藤井勉ほか『心理学研究』第86巻第2号、132–141頁

アタッチメントを質問紙と反応時間課題で測定し、それぞれが情報処理とどのように関わるかを検討した研究です。

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研究業績の全件は、researchmapまたは早稲田大学研究者データベースで確認できます。

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